人気のスパイダーマン ノーウェイホームをTOHOで見てきました。
映画.comなどを見るとつまらないという意見もあって賛否両論ですが、個人的には面白い作品でした。
スパイダーマンファンなら絶対に見るべき「幕の内」のような作品です。
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの興行収入
スパイダーマン自体は、かなり息の長い作品です。過去から数えるとリブート作品もありますが、今回はMCUシリーズ(マーベル・シネマティック・ユニバース)に入ってからのシリーズ3部作の完結編です。
ちょうど同じ時期に『マトリックス レザレクションズ』が公開されましたが、公開週の週末でスパイダーマンの興行収入と比較するとかなりの差が付きました。
マトリックスレザレクションズが約14億円でスパイダーマンノーウェイホームが約94億円以上。
日本は、海外に比べて1ヶ月公開日が遅かったのですが、超大作映画が他になく、収束が見えたということも重なったせいか、世界的に興行はかなり良いですね。
ちなみに、スパイダーマンの過去作品の興行は下記の通りです。
ソニー・ピクチャーズのときは徐々に興行収入が減っていきましたが、マーヴェルになってからは興行収入が戻ってきています。
作品名 | 公開年 | 世界興行(115円換算) |
---|---|---|
スパイダーマン(ニコラス・ハモンド) | 1977年 | ー |
スパイダーマン1(トビー・マグワイア) | 2002年 | 944億 |
スパイダーマン2 | 2004年 | 901億 |
スパイダーマン3 | 2007年 | 1024億 |
アメイジング・スパイダーマン(アンドリュー・ガーフィールド) | 2012年 | 865億 |
アメイジング・スパイダーマン2 | 2014年 | 815億 |
ここまでソニーピクチャーズで以下シリーズからMCU入り | ||
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(トム・ホランド) | 2016年 | ー |
スパイダーマン:ホームカミング | 2017年 | 1012億 |
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー | 2018年 | ー |
アベンジャーズ/エンドゲーム | 2019年 | ー |
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム | 2019年 | 1300億 |
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム | 2022年 | 過去最高? |
サム・ライミ作品(2002年–07年)
マーク・ウェブ作品(2012年–2014年)
マーベル・シネマティック・ユニバース(2016年ー2019年)
途中、マーヴェルを買収したディズニーとソニーで揉めてMCU入りが危ぶまれた事件もありましたが、署名運動やトム・ホランドが両会社の仲を取り持ったことで作品が続行された経緯があります。良かったですね・・・。
当初、ディズニーは『スパイダーマン』第3作の費用の50%を出資し、利益の50%を受け取るという条件を提案したが、これをソニーは拒否。2019年1月、ディズニーは「25%を出資し、利益の25%を受け取る」との条件で再交渉に臨んだが、その後6ヶ月間、ソニーはこの条件にも応じなかった。これを受け、2019年6月にウォルト・ディズニー・スタジオズのアラン・ホルン会長は交渉を終了。すなわち『ファー・フロム・ホーム』が大ヒットするさなか、両社の関係は極めて悪い状態だったことになる。
引用:『スパイダーマン』マーベルとソニーの和解、トム・ホランドの説得で実現していた ─ 対立報道時、和解の可能性は「100%なかった」 | THE RIVER
トムがディズニーとソニーの双方に対する働きかけを開始したのは、2019年8月25日(米国時間)にD23 Expoが終了した後のこと。ソニーのトム・ロスマン会長にはディズニーとの再交渉をお願いし、ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEOにも面会して頼み込んだというのだ(トムはソニー製作『アンチャーテッド(原題:Uncharted)』にも出演が決まっているため、ソニーには交渉しやすかったとされている)。トムによる説得は複数回にわたり、最終的には、トムがファンの熱烈な声を双方に示したことが再交渉のきっかけになったという。
引用:『スパイダーマン』マーベルとソニーの和解、トム・ホランドの説得で実現していた ─ 対立報道時、和解の可能性は「100%なかった」 | THE RIVER
スパイダーマンNWH(ノーウェイホーム)の評判
日本の映画レビューサイト映画.comとfilmarksでは、4.4と4.7以上とかなり高い点数です。
海外の映画レビューサイト「ロッテントマト」でもトマトメーター93%と高いですね。

スパイダーマンNWHを見終わった人の感想はこんな感じでした。
ツイッターを見ると評判の良い作品というのがわかります。
・傑作とかそんな次元じゃない“やばい”作品
・スクリーンに映ってるもの全てが信じられなくて途中から限界ヲタクによる幻覚かと思った
・見終わった後の放心状態がすごい
・今までスパイダーマンシリーズを追い続けて良かった、本当に生きててよかった
引用: https:// twitter.com/tokemunodesu/status/1479159327886049280
スパイダーマン ノーウェイホーム、映画が始まった瞬間からアホほど面白いし、そっからずっと面白いまま気づいたらエンドロールになってた。恐ろしい映画だ。ずっと面白い。すごい。
引用: https:// twitter.com/kurikou02/status/1479829606614302720
スパイダーマンNWH 2回目見てきた! 舞台挨拶ってどんなんやろって思って中継付きの買ってんけどSixTONES出てくるやつやったんや。 詳しくないから京本大我くんとジェシー?しか分からんねんけど、京本大我くんのMARVEL愛が嬉しかったなあ、、、あいうえお作文の共感度が特に高かった、、、
引用:https://twitter.com/tomto_tomto/status/1479672596912570370
朝イチIMAXレーザーにて #スパイダーマン 2回目の鑑賞。分かっているのに同じ興奮と感動をくれる素晴らしい作品すぎてまだ何回でも観れる最高……次は吹替で。映画館でグッズ購入した後、銀座三越のMarvel展にて限定のスパイディグッズとStarwarsグッズを購入し大満足です
引用:https://twitter.com/sasaluv_0114/status/1480051181896749056
早速スパイダーマンNWH2回目観ました。これやっぱとんでもない作品ですわ。 大傑作ですわ。とにかくウィレム・デフォーの狂気っぷりがすごいんですよこれが!最高のイカれグリーンゴブリンなんですよ…。
引用:https://twitter.com/umarealien/status/1479701397642035203
ただ、スパイダーマンをあまり知らない人にとっては、楽しめない要素が多いかもしれません。
ファンサービスが多い映画という感じです。
スパイダーマンの過去作品に登場したヴィラン(悪役)
スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム には過去の悪役が沢山登場します。
過去作を知らないと???になる部分があるのでどこで出てきた敵なのかをまとめました。
作品名 | ヴィラン |
---|---|
スパイダーマン1 | グリーンゴブリン(父親のノーマン) |
スパイダーマン2 | オクタビアス |
スパイダーマン3 | グリーンゴブリン(息子のハリー) ヴェノム(エディ・ブロック) 砂男のサンドマン(ベンおじさん殺害の真犯人) |
アメイジング・スパイダーマン | トカゲ男のリザード(コナーズ博士) |
アメイジング・スパイダーマン2 | 電気人間のエレクトロ グリーンゴブリン(ハリー) サイ男のライノ |
スパイダーマン:ホームカミング | 鳥男のヴァルチャー |
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム | ミステリオ |
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム | オクタビアス グリーンゴブリン サンドマン リザード エレクトロ |
ちなみに、アメイジング・スパイダーマンは3部作の予定でしたが、2がつまらないと評判で続編は製作中止になってしまったので2で完結しています。(※完結といってもかなり中途半端な終わり方)
これからスパイダーマンノーウェイホームを見る人は、あらかじめ「スパイダーマンホームカミング」と「スパイダーマンファーフロムホーム」、「アベンジャーズインフィニティ・ウォー」と「アヴェンジャーズ・エンドゲーム」あたりは見ておいたほうがいいですね。
予め見ておいたほうが良い作品
・スパイダーマン:ホームカミング
・ アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
・ アベンジャーズ/エンドゲーム
・ スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
スパイダーマン:ノーウェイホームのあらすじ(一部ネタバレあり)
今回は、最初の展開がかなり早いです。
予告編でもおなじみですが、冒頭のストーリーは、前作のヴィラン「ミステリオ」がスパイダーマンを悪役に仕立て上げて、さらにスパイダーマンの正体が「ピーター・パーカー」であることを世界中に暴露した続きになります。
※ここからネタバレ
ドクターストレンジ「ピーター・パーカーのことを忘れさせる」という魔術を使いましたが、あえなく失敗してしまい、スパイダーマンの過去の敵を呼び寄せてしまいます。
そこに行くまでの展開が早く、この後の尺はどうやってつなげるの?と思ってましたが見て納得でした。
以下、途中までのあらすじになります。
ピーターは、ドクター・ストレンジの腕輪を使って過去のヴィランを捕まえにいきます。
そんな中、グリーンゴブリンであるノーマンは「ピーターのおばさんのところでカウセリングを受けていていました」。帰り際にドーナツを盗んでいることから悪い人格になっているということを示唆?
全員を捉えてドクター・ストレンジがヴィラン全員を元の世界に戻そうとしたとき、ピーターはおばさんの行動に共感し、魔術道具を取り上げドクター・ストレンジを別の世界に閉じ込めて、そのすきにヴィラン全員を現代の科学で治療することにします。
オクタビアスは治療が完了し、元の優しい性格を取り戻します。しかし、グリーンゴブリンは二重人格の悪人のほうが演技していたにすぎず、他のヴィランも逃げてしまいます。そして、そのときの崩落でスパイダーマンは、メイおばさんを亡くしてしまいます。
そしてここからが往年のスパイダーマンファンが感激する場面に続きます。
この後のストーリーは、タイトルのノーウェイホームにもつながっています。
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の「ノー・ウェイ・ホーム」とは、どういう意味ですか?
引用:映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のタイトルの意味を教えて! | この英語の意味なに?
「故郷に帰る道が無い(故郷に戻れない)」という意味です。
この後は、ぜひ映画館やブルーレイで見て下さい。
デアデビルがこっそり登場
ほんのちょい役ですが、スパイダーマンの弁護士として「デアデビル」が登場します。
ネットフリックスでオリジナルドラマ「デアデビル」をやっているので興味がある方はご覧ください。
途中までみましたが、そこそこ面白かったです。
https://www.netflix.com/jp/title/80018294
幼くして視力を失ったマット・マードック。昼は弁護士として、夜はスーパーヒーロー、デアデビルとして、ニューヨークの一角で悪との孤独な戦いを続ける。
引用:Marvel デアデビル | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
スパイダーマン過去作品のあらすじ
- 『スパイダーマン』(2002年)
-
スパイダーマンの誕生ストーリー。ピーター・パーカーは人気者である隣の家の少女のメリー・ジェーン・ワトソン(MJ)に恋する孤独な高校生である。彼は科学の授業で見学に赴いた際、遺伝子操作された「スーパースパイダー」に噛まれ、壁に張り付き、糸を出し、肉体も強化されるなど超人的な力を得る。ベンおじさんが殺された後、ピーターは自分が彼を救えたのではないのかと考え、ニューヨークの街を守るために力を使うことを決意、「スパイダーマン」として自警活動を始める。一方でピーターの親友のハリー・オズボーンの父で実業家のノーマン・オズボーンは実験によって作り上げた血清により精神を病んでしまい、軍事用のスーツを身に纏って「グリーン・ゴブリン」となって街を恐怖に陥れる。ピーターはスパイダーマンとなってゴブリンと対決し、またMJに気持ちを伝えようとする。
- 『スパイダーマン2』(2004年)
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前作から2年後。ピーターはスーパーヒーローとしての活動と私生活のバランスを取るのに苦労し、MJとは疎遠となり、ハリーはスパイダーマンを父の仇と思い込んでいた。二重生活の疲労からパワーを失いかけていたピーターは、オクタビアスとの対決することになる。
- 『スパイダーマン3』(2007年)
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前作から数ヵ月後。スパイダーマンとしてスポットライトを浴びるピーターはスーパーヒーロー活動と恋人のMJとの生活をこなしていた。そんな中、ハリーは父のグリーン・ゴブリンを継ぐ「ニューゴブリン」となってスパイダーマンへの復讐を開始する。新しく『デイリー・ビューグル』紙のカメラマンとなったエディ・ブロックはスパイダーマンを陥れようと企む。脱獄囚のフリント・マルコは粒子加速器の中に落下し、怪人「サンドマン」となって病弱の娘を救うために強盗を始める。後にマルコがベンおじさんの死に関わった者の1人であると知り、地球外生命体の影響で黒いスーツを身に纏ったピーターは彼への復讐心を強める。やがて生命体はピーターを離れ、エディを新たな宿主として「ヴェノム」となる。
- 『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)
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高校生のピーター・パーカーは、父親の死の真相を探るため父親の研究者仲間であったカート・コナーズ博士に近づくために身分を偽ってオズコープ社での公開実習に参加。しかしそこで遺伝子組み替えされたクモに噛まれて超人的な力を得、ベンおじさんの死を経てスパイダーマンとして活動を始める。クラスメイトのグウェン・ステイシーと交際を始めたピーターは、やがて博士とも親密になり父親の遺品に隠されていた研究レポートを博士に渡す。博士はそれを元に薬品を完成させ自ら人体実験を行い、失敗した結果「リザード」となってしまう。コナーズ博士はリザードを人類の進化形であるとして薬品を拡散しようと企む。
- 『アメイジング・スパイダーマン2』(2014年)
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スパイダーマンとしての活動を続けていたピーターの前に幼馴染のハリー・オズボーンが現れる。不治の病に犯されていたハリーはピーターを通してスパイダーマンに血液を利用した治療への協力を要請するも拒否され、無茶な治療を試みた挙句「グリーン・ゴブリン」となり、作業中の事故により「エレクトロ」に変身した電気技師マックス ・ディロンとともにスパイダーマンを仇として抹殺を目論む。
- 『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)
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空港での戦いを評価されトニーからハイテク・スーツを貰ったものの、依然として地味な自警活動に勤しむに留まらざるを得ない状況に不満を募らせたピーターは、ある日怪しげな武器取引の現場を目撃する。真相を突き止めようと組織のボスであるエイドリアン・トゥームス/バルチャーとの戦いに挑むも未熟が故の独断行動で次々と事態を悪化させ、遂にはトニーにスーツを没収されてしまう。トニーの信頼とスーツを取り戻すため、ピーターはスターク・インタストリーズの輸送機を狙うバルチャーとの最終決戦に挑む。
- 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)
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ミシェル・ジョーンズ(MJ)に想いを伝えるためヨーロッパへの研修旅行を楽しみたいピーターの前にニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)やクエンティン・ベック/ミステリオが現れ、新たな脅威に対峙するためとして協力を要請する。闘いを重ねる中で亡きアイアンマンの後継者という重責に苛まれるピーターは、ミステリオにその責務を託す。しかし、ミステリオはトニーへの私怨からフューリーやピーターを欺いて悪事を働いていたのだった。ミステリオの魔の手がやがてMJらピーターの学友にまで伸び始める中、ピーターはアイアンマンの意志を継ぐ者として立ち上がる。