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2023年 中小企業診断士に合格する勉強方法。資格は役に立つのか?

中小企業診断士「役に立たない・なくなる・廃止される」と言われていた資格の1つです。

理由は、中小企業診断士だからできる「独占業務がない名称独占資格になっているから。

そして、合格率も中小企業診断士は7%前後と、難しい資格のわりに取得しても使い道がないと言われていました。

しかし、この資格は、国や有識者の後押しなどもあり、2020年から資格取得の難易度が下がり合格率が上がっています。最近では、取得しておいて損のないコスパの良い資格になっているんですね。

中小企業診断士の使い道としては、経営に携わる人が中小企業診断士を取得して実務に活かす、コンサル企業に転職するために取得するのが多いです。

他に独立して研修講師をする、公的機関の業務支援、補助金申請の支援・審査員などがあります。研修講師や補助金関連は副業でも可能だと思います。

また「FP1級、FP2級、不動産鑑定士、行政書士」を持っている方が取得して仕事の幅を広げる人も見かけるので、アイデア次第で幅広く使える資格ともいえますね。

アクセンチュアやボスコン、アビームといったコンサルティングファームに入社してから取得するのは時間の確保が難しいかもしれません。できれば、入社する前か転職前に取得したほうが良いと思います。

目次

中小企業診断士の試験内容

試験案内配布・申込受付期間5月上旬~6月上旬
試験日8月の第3土曜日と日曜日
合格発表日9月20日前後
実施地区札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の8地区
受験資格誰でも受験可
受験手数料13,000円

中小企業診断士は、下記の通りです。

1次試験は、8月の土日の2日間を使って行われます。

  • 1次試験(選択式7科目):6割以上正解すると合格(8月上旬)
  • 2次試験(記述式4科目):6割以上正解すると合格(10月下旬)
  • 2次口述試験(面接試験)グループ面接と1人2分程度の受け答え(99%合格できる)
  • 実習補修(実習):実習が修了すると中小企業診断士として登録できる

1次試験

各科目は100点満点です。

合格ラインは、全体の60%以上正解すること+1科目でも40点未満がないことです。

経済学・経済政策60分
財務会計60分
企業経営理論90分
運営管理90分
経営法務60分
経営情報システム60分
中小企業経営、中小企業政策60分

2次試験

こちらも各科目100点満点で、合格ラインは全体の60%以上正解すること+1科目でも40点未満がないことです。

組織の事例80分
マーケティング・流通の事例80分
生産・技術の事例80分
財務会計の事例80分

科目が多くて各科目の時間も長いので、合格するには、モチベーションを保つのが鍵になってきます。

2023年 中小企業診断士の合格率と難易度

中小企業診断士の合格者が多い年齢層で一番多いのは50代、次に60代、40代

資格取得者の仕事は、実際にコンサルファームで働いている人、民間企業に経営計画に携わったり、M&Aなどに従事している人、プロのコンサルとして独立した人などが多いです。



中小企業診断士の合格率は、比較的上昇しています。

年度1次受験者数1次合格率2次受験者数2次合格率
2022年17,34528.94%10,45018.3%
2021年16,05736.40%8,75718.3%
2020年11,78542.50%6,38818.4%

1次試験の合格率は2016年の17.7%から上昇傾向、2020年からは36%~40%程度になりましたが、2022年は28%と下がってしまいました。とはいえ、令和以前に比べたら合格率は高くなっています。

2次試験は18%前後で変化はありませんが、2次試験が合否の分かれ目になっています。

難易度が下がった理由は、金融庁の後押しや経済財政諮問会議で新浪剛史議員が中小企業診断士をもっと簡単にしたらどうか?と提言してことにも関係しています。

なぜいま中小企業診断士の難易度が引き下げられるのでしょうか。先の安倍政権は、中小企業の経営基盤を強化するため中小企業政策に力を入れ、ものづくり補助金・事業承継補助金など公的支援を充実させました。その結果、中小企業政策を現場でサポートする中小企業診断士のニーズが増えました。さらに今年は、新型コロナウイルスで苦境に立たされた中小企業を支援するため、各種公的支援のメニュー・予算額が激増しています。

引用:「食えない中小企業診断士」が今後増加する理由

中小企業診断士の制度見直しで変わった点

微妙な感じですが、中小企業診断士の制度について見直しが入りました。

1次試験の一部科目に合格すると「中小企業支援科目合格者」1次試験に合格すると「中小企業診断習得者」と履歴書に書けるようになるというものです。会社の名刺にかけるだけでも、信頼度はアップするかもしれません。

また更新時の対面面接もオンライン対応になるよう進めているそうです。

ITや事業承継など診断士としての強みを伸ばせるようにするため、更新時の対面による実務研修についてオンラインでの実施も検討を進める。

引用:中小企業診断士制度が見直しへ

2023年 中小企業診断士の勉強時間と合格方法

中小企業診断士に合格するには、1000時間と言われていますが、難易度が易しくなってからは、半分以下の勉強時間でも合格できたという人がでてきました。特に、試験が易しかった2020年には、200時間の勉強時間で合格できたという人もいて驚きです・・・。

1次試験は簡単になりましたが、2次試験対策の合格率は特に変動していないので、他受験者と差がつくのは2次試験の対策になるのかなと。この辺は、書籍だけの独学では厳しいと思います。

資格試験の通信講座では、2次試験対策をやっているところもあるので、独学で勉強している人は、2次試験だけ対策の講座を受けるのもアリだと思います。

一部科目の免除制度

申請により試験科目の一部が免除されます。

(1) 科目合格による免除
(2) 他資格等保有による免除

引用:令和3年度中小企業診断士第1次試験について

1次試験の科目で6割をとればその科目は合格となり、以後2年間1次試験では当該科目が免除される制度があります。
(※この制度はデメリットもあり、苦手な科目で高得点をとる必要がでてくるので注意)

2023年 中小企業診断士の通信講座

スタディングなどの通信講座を使って中小企業診断士に合格している人はよく見かけます。

この手の通信講座は、大手の通学講座よりも効率良く記憶の定着化ができる仕組みがそろっているので、使っている人が増えていますね。

私もスタディングは、外務員試験で使いましたが、講座が10分~20分程度と短いのでスキマ時間に勉強しやすく、記憶が定着しやすい夜の寝る前にもサクッと勉強できるのが良かったです。

値段もかなり安くなっているので、一発合格を目指すならこういった便利ツールも使うと合格しやすいですし、モチベーションも保ちやすくなりますよ。

あと、中小企業診断士合格の肝になる「2次試験対策」もロジックマップを使っていて、理論的に解答を出せるのは良いなと思いました。さわりを無料体験もできるので、よかったら一度試してみてくださいね。

合格者実績
累積 310名
最新令和3年度133名

中小企業診断士の口コミ

学びならちょっと背伸びして流行の国会資格を取ろうとおもい、中小企業診断士に挑戦中。スキマ時間にできるスタディング、無料講座うけてみたけど、よさそうだな。スタンダードコースで55000程度。23年まで受講したとして、ひと月3,000円ちょいの計算
引用:https://twitter.com/

まさか開業するとは1年前は思ってもいませんでした。去年の今頃は中小企業診断士を丸2か月勉強して「もしかしたら7科目間に合うかも」という感じです。企業経営理論、運営管理、財務会計、情報システムの4科目、スタディングの問題を2-3周しただけなんだけど。何故かいけそうかもと思えたんですよね。
引用:https://twitter.com/

スタディングの評判と口コミはこちら>>

中小企業診断士の疑問・FAQ

中小企業診断士は廃止される?

全国で約2万7千人が中小企業診断士に登録していますが、約3割前後しか独立していないため政府が望んでいる中小企業のコンサルタントを増やし日本のリーダー不足を解消するという目的は達成できていません。政府としては中小企業診断士を増やしたい意向なので、資格の制度が変わっても廃止されることは無いと思います。

中小企業診断士は意味ない?

中小企業診断士は、独占業務がなくコンサル業務などの実務ではあまり利用価値がないため、取得しても意味がないと言われてきた資格です。ただ、実際は幅広い知識を習得できるので、実務に直接役立たなくても業務に対する見識や知見は確実に広がります。

中小企業診断士の平均報酬はいくらぐらい?

使えないと言われる資格ですが、稼いでいる人は沢山います。

経営コンサルは単価が高く日当5万~10万ぐらいは貰える仕事です。私の知人は、企業のマネジメントとして入って、月に150万~200万で3ヶ月更新契約していました。

優秀な人であれば、マネジメント業務を請け負ったり、経営顧問を数社契約したりと引く手あまたです。(例えば、M&Aのノウハウが豊富、人のマネジメントに強い、マーケティングに強い、生産管理に強い、財務分析が得意などの能力がある)

ただ、実際のコンサル業務は、中小企業診断士を取得したからといって簡単に受注できるような仕事はありません。

基本は、前職のコンサルティングファームで積み上げた取引先から仕事を貰ったり、経営者の集まりに顔を出してコネを作り、仲良くなって仕事をもらうという活動を地道にやっていくのが一般的です。中小企業診断士には独占業務がないので、泥臭い営業でのコネ頼みになります。

会社員でいる間は、会社のブランドを使えますが独立するとそれがなくなるので、独立前にコネを作っておいたほうが独立してからスムーズに営業活動ができます。

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