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冬野菜「大根」で疲れたカラダを整える。大根と鶏肉の甘酒煮レシピ

寒くなると温かい鍋物や煮物が、特別おいしく感じますね。

全国各地で栽培されている大根の品種は200種を超えますが、近年では、甘みがあり大きさも手ごろな青首大根が主流になっています。生のまま大根おろしやサラダにして、独特の辛みやシャキシャキとした食感を楽しんだり、煮ものやおでんなどじっくり煮込んで、だしが沁みこんだ柔らかい食感を楽しんだりと、調理法によって、さまざまなおいしさを味わえます。 

大根は、年中手に入りますが、旬は11月から3月の寒い時期。冬の大根は甘みがあり瑞々しいため、冬が一番おいしい時期です。大根の栄養や健康効果と甘酒を使った「大根と鶏肉の甘酒煮」のレシピをご紹介します。

演技力のない役者をあざけった言い方に『大根役者』がありますが、なぜ「大根」というのか知っていますか?その語源のひとつに、大根はどうやって食べてもお腹を壊さない(あたらない)ところから、どんな役をやっても当たらない役者とかけているという説があります。昔から大根は胃腸に優しい野菜として、広く親しまれていた証拠ですね。

目次

大根の効果

ビタミンC

捨ててしまいがちな大根の皮や葉の部分にビタミンCが多く含まれています。皮つきのまま大根おろしにしたり、酢漬けにしたりすれば、ビタミンCを有効に摂取できます。

β-カロテン、カリウム、カルシウム

また、大根の葉には、根の部分には少ないβ-カロテン、カリウム、カルシウムも豊富に含まれています。大根の葉は、さっとゆでてから、細かく刻んでじゃこやゴマと一緒に炒め、しょうゆで味付けをすれば、栄養満点のふりかけになります。

食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2種類があり、1:2のバランスで摂るのが理想です。皮付きの大根100gあたりには、水溶性0.5g、不溶性0.9gが含まれており、その比率はほぼ1:2となっています。

大根の辛味

大根特有のピリリとした辛味成分で、アリルイソチオシアネートとも呼ばれ、大根の根の先端に多く含まれます。根の下の部分ほど、ジアスターゼの働きが強いですが、加熱には弱いため、生で食べることで効率よく摂取できます。おなかをスッキリさせたいときは、生のまま大根おろしにして、すぐに食べるのが効果的です。

大根と鶏肉の甘酒煮レシピ

大根と鶏肉の甘酒煮レシピ
材料
材料(4人分)/(1人分197kcal/調理時間約40分)

大根      小1本(600g)
大根葉     30g
鶏モモ肉    1枚(250g)
味噌      大さじ2
甘酒缶     1本(125ml) 
水       2カップ
おろししょうが 1かけ

STEP
下準備

鶏肉はひと口大に切り、塩をまぶして10分ほど置いたあと、甘酒大さじ1をもみこむ。

鶏肉に塩をまぶしたあとに水分が出たら軽く拭きとりましょう。甘酒をもみこむと、鶏肉がやわらかくなり、うま味もアップします。

甘酒はストレートタイプを選びましょう。
STEP
切る・煮込む

大根は皮をむき、大きめの乱切り、大根の葉は細かく刻む。鍋に、水カップ2、残りの甘酒、おろししょうが、大根、鶏肉を入れて、中火にかける。煮立ったらアクをとり、落としぶたをして中火~弱火で約20分煮る

鶏肉は水からコトコト煮ると、柔らかく煮あがるうえに、煮汁にうま味が溶け出るので、大根に鶏肉のうま味がしっかり沁みこみます。

STEP
味付け

味噌を溶き入れて混ぜ、大根の葉も加えて、さらに10分ほど中火で煮たらできあがり

甘酒に含まれる酵素は熱に弱いため、煮物に使うと、働きが弱まりますが、食物繊維やオリゴ糖はそのままとれます。さらに、ブドウ糖やビタミンB群、アミノ酸などの栄養素がバランスよく含まれているので、疲れたカラダにも優しいですよ。

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