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夏と冬・犬の靴おすすめ。履かせやすくて脱げないドッグシューズ

近年、ペットの家族化が進んでいることは、みなさんすでにご周知のとおりですね。ずっと健康でいてほしいという願いと共に、ペット専用家電や、これまでは見かけることのなかったペットグッズが世の中に浸透してきています。中でも、愛犬家の間で話題になっているのが「犬の靴」です。

犬の靴

犬に靴なんて必要あるの?と、思われる方も多いでしょう。しかし、時代は変化し続けます。まず、今、問題になっているのは真夏の平均気温が年々上昇していること。それにより、アスファルトに蓄熱された地面の熱さがいつまでも続くため、散歩中に犬が足裏を火傷してしまうといったトラブルが増加しています。

また、各種ウィルスや、レプトスピラ症などの感染から愛犬を守る目的もあります。こうしたことから、人と同じように犬にも靴を履かせることを推奨する獣医師もずいぶん増えたと感じます。 とは言え、一般的には、犬は靴を履くのを嫌がりますし、犬に靴を履かせるのはかわいそうと、いう意見をお持ちの方もまだまだいらっしゃることも事実です。

でも、外出時に靴を履かせることで愛犬の健康を守れるとしたらぜひトライしたいな、という意識の高い飼主さんも。そこで今回は、犬に靴を履かせるメリットなどについて調べてみました。

犬の肉球や足を守るために、靴を履かせるという方法があります。

この記事を監修した専門家

日本初ウェディング専門ペットシッターサービス
銀座INPET 代表(東京都中央区)
「あなたと、あなたの隣の笑顔のために」をテーマに掲げ人と犬との暮らしをより快適にアップデートするための活動にあたる。特に子犬の初期教育に情熱を注ぐ。子犬育ては自分育てであるとして、子犬と飼主、両方をほめて伸ばすスタイルを推奨している。

保有資格:ジャパンケネルクラブ公認訓練士、ジャパンケネルクラブA級トリマー等
自社HP:https://inpet.staba.jp/

銀座INPET 代表 岩井ゆかり
目次

犬に靴を履かせるメリットは?

犬の靴は、犬の安全を守るために履かせてあげるのが基本ですが、お散歩の後に自宅で足を拭く手間がなくなる、といったメリットもあります。

散歩の前にあらかじめ靴を履かせておけば、帰宅時には靴を脱がすだけで部屋に入れますし、犬の足を拭いて嫌がれる心配もありません。

特に、雨や雪の日は、どうしても足元が汚れますので、耐水性のあるレインブーツや、スノウシューズを使用するとよいでしょう。

夏用の犬の靴は、犬の肉球を夏の高温アスファルトから守る

ここ数年は異常気象と呼ばれるほどここ数年は異常気象と呼ばれるほど、夏は猛暑日や酷暑日が続く日本。特にアスファルトは熱を吸収しやすく、また、放熱しにくいという性質を持つため、犬が散歩をするには熱すぎる高熱を持つこともあります。



昔とは違い、土の道路や木陰も少なくなったため、季節によっては、犬に靴を履かせて肉球を守るよう心がけるのも大切です。

冬用の犬の靴は、犬の肉球を冬の雪や氷から守る

冬になると雪や氷で肉球を傷つけてしまうこともあります。


雪の降る地方では、雪の感触を楽しむ犬も多いでしょう。しかし、雪の下にはとがった氷のかけらや、思わぬところにガラスや釘などが落ちているという危険性も考えられます。

また、初めての冬を迎える幼犬や、関節痛を持つ犬、そしてシニア犬では、雪により足元から体温が奪われる恐れがあります。体温がうまく調整できないことから、体調を崩してしまう犬もいますので、注意が必要です。そうしたケガや病気から愛犬を守るためにも、寒冷期には犬の靴が役立つかもしれません。

あまりに寒い日は、無理して散歩をしない選択肢もお忘れなく。

山・海・川のキャンプで危険から守る

また犬連れでキャンプに行くときも靴を履かせてあげたほうが安心です。



山や海、川付近には、大きな石や人間が捨てた空き瓶や空き缶などのゴミが無造作に散らばっていることがあります。

人間は靴を履いているので気が付かないかもしれませんが、犬は肉球がむき出しですから、小さなトゲのようなものでも刺されば、やはり傷つく可能性があります。

人が登山用、キャンプ用の靴を履くように、犬にも専用の靴を履かせることで、安心してキャンプを楽しめますね。

災害の避難時にも役立つ

地震や津波、豪雨など、災害時にも犬の靴が役立ちます。災害時には避難経路に、ガラスや瓦礫などが散らばることが想定されます。

小さな犬であれば、クレートやキャリーバッグに入れて避難できますが、中・大型の犬では、それらの険しい道を飼主と共に避難場所まであるかなければなりません。

そうした緊急避難時に備え、普段から犬に靴を履かせる練習をしておくということが大事です。

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犬に靴を履かせるデメリット

犬は靴を嫌がります。本能的に足を触られるのは嫌がるので仕方なく、靴を履かせても自分で噛んで脱いでしまうこともあります。靴を履いても違和感を感じてしばらく動かない犬もいますので、まずは靴に慣らしてあげる必要があります。

こうしたように、犬に靴を履かせるメリットはたくさんありますので、実際に靴を履かせてみたいと思った方も多いと思います。しかし、いざ、靴を履かせてみようといきなり実践したところで、たいていの犬は靴に違和感を感じることがほとんどでしょう。

初めての体験ですから、飼主さんは靴が嫌いにならないように上手くアプローチをすることが必要です。犬が靴を嫌がり脱いでしまうのは想定内と捉え、決して叱ったりしないことが靴に慣らすポイントです。

最初は室内で犬用の靴下を履かせることからスタートし、だんだんと軽い靴やブーツに慣らしていくことが良いですね。履けたらおやつをあげながらほめるなど、犬が「靴を履くと良いことがある!ほめられる!」と、理解できるように、丁寧にサポートしていきます。

ただし、上手くできたからといって、室内で長時間にわたり靴下や靴を履かせるのはご法度です。なぜなら、犬の肉球は大事な体温調整の役目を持っていますので、それが覆われたままだと、体内に熱がこもる場合があるからです。

また、もともとの習性として、犬は靴を履くという習性がない動物ですから、当然ストレスを感じることでしょう。室内での練習が成功したら、いよいよ、お散歩時にも靴を履いて出かけてみましょう。

犬の靴はどれがいい?

犬の靴のサイズ測り方

靴を選ぶためには、愛犬の足のサイズを調べる必要があります。では、実際に計測してみましょう。

様々な測り方がありますが、手軽にできておすすめなのは、紙の上に足を載せ、足の外側をペンでなぞって足型を取る方法です。

足の縦幅と横幅の一番長い部分と足首の太さを図ったら、サイズ表を見て一番近いサイズを選びます。

参考として、カナダ生まれのドッグシューズメーカー「Muttluks社」(マットラックス社)の公式HPよりサイズの測定法をご紹介しますのでご覧ください。

引用:マットラックス
STEP
つま先側にマーク

犬の前足を紙の上に置き、全体重で立ちます。

STEP
かかと側にマーク

かかとのラインにまっすぐペンを合わせて、マークをつけます。

STEP
2つの間の距離を測る

その2つのマークの間の距離を測り、足の大きさを把握します。

前足が終わったら、同じように後ろ足も測ります。

STEP
チャートでサイズを確認

サイズチャートで、足の大きさとサイズを照らし合わせて、ブーツのサイズを決めます。

ジャストフィットすることは少ないので、最初は、簡単にはがせるマジックテープのスニーカー靴を履かせてあげるのも良いと思います。

なるべくピッタリしたサイズの靴を見つけてあげられるように、いくつか靴を買って合う靴を探してあげましょう。市販の靴が合わない場合は、値段が高くなりますが、犬の靴をオーダーメイドや手作りで作る飼主さんもいます。

市販の犬の靴

ここからは、履かせやすい靴、脱げにくい靴、軽くて歩きやすい靴を中心にまとめてみました。室内での練習用に、犬用の靴下も最後にご紹介していますのでご覧ください。

Mud Monstersのドッグブーツ

「Mud Monsters」(マッドモンスターズ)はシーズンを選ばず、獣医師からの評価も高い靴です。毎日のお散歩からアウトドアまで使えます。色はブルーとオレンジの2色。サイズも小型犬から大型犬用まで揃っています。通気性の良い素材を使用しており、靴底はゴムで、犬が違和感なく履けるよう開発されたストラップが足と靴をしっかりと密着させます。

OUTBACK BOOTSの犬用シューズ

フルッタ (Hurtta)
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「OUTBACK BOOTS」(アウトバックブーツ)はフィンランドのHurtta社(フルッタ社)が開発したHoundtexRという乾きやすい素材を使った靴です。靴底はゴムで出来ていて、普段のお散歩でも気になるアスファルトによるやけどや雪道でのしもやけを防ぎます。右足用・左足用があり、靴内部も起毛素材を使用するなど履き心地の良さも追及しています。

PetPi の犬用シューズ

「PetPi」は普段のお散歩の他にもアクティブにアウトドアで過ごす犬のために作られた靴です。夏の暑い地面や冬の冷たい雪などから肉球を守ります。デニムキャンバスで作られているので、見た目がオシャレなだけでなく丈夫で通気性があります。また、地面に当たる部分は滑り止め付きゴムソールで歩きやすい設計になっています。

PAWZのラバードッグブーツ

ポウズ (PAWZ)
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「Pawz Dog Boots」(ポウズ ラバードッグブーツ)はアメリカ製のゴム素材でできた犬用ブーツです。サイズはXXSより小さなサイズ、タイニーから大型犬ようのラージまでそろっています。犬の足にフィットするように作られていて、底面にクッションが入っていないのが特徴です。足の保護や雨の日のお散歩用に使用する以外にも、他に比べて薄いのでシニア犬の室内用として利用する方もいらっしゃいます。

市販の犬の靴下

獣医師監修 犬靴・靴下ブランド 「docdog」の Skitter PLUS (スキッタープラス)はAmazonで人気のある犬用靴下です。裏側に滑り止めのコーティングがあるので室内でも滑らない設計になっているのが特徴です。フローリングなどの床材により、犬の足が滑ってしまう場合や、足舐めの防止にも使えますよ。

100円ショップ ダイソーの犬用靴下

ダイソーの犬用靴下

ダイソーにも犬用の靴下がありますので、安価な靴下をお探しの場合はご参考下さい。

犬の滑り止め靴下(ボーダー)

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犬の滑り止め靴下(ドット)

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原産国(地域):中国
材質:綿 ポリウレタン 塩化ビニル樹脂 ポリエステル
商品サイズ:4×8×0.3cm
内容量:4枚入
種類(色、柄、デザイン):ホワイトブラック 、ネイビーレッド

銀座INPET 代表 岩井ゆかり

さて、いかがでしたか。ひと昔前であれば「犬に靴なんて…」。と、拒否感を示す方が多かったものです。しかし現在。犬の健康や衛生面を考えると、確かに犬専用の靴がもたらす安全へのメリットは大きいと感じます。そうした理由から、犬の靴選びはおしゃれの一部としてではなく、機能性を重視するのが大事だと言えます。

また、人用ほどではありませんが、犬用の靴も用途によっていくつかの種類があります。例えば、アスファルトの熱から足を保護する目的なのに冬用の靴を履かせると、余計に熱がこもってしまいますし、川遊びやアウトドア用のラバーブーツを普段の散歩に使うと、肉球が蒸れてしまうといったマイナートラブルも。

ですから、シーンに合わせて、防水機能、メッシュ素材、滑り止め付などの素材を基準に選ぶ必要があります。

それから、どの飼主さんでも悩んでしまうのがサイズですね。人用の靴も同じですが、メーカーによってサイズ感がちがうことがありますので、可能な限り試着をした方が良いかもしれません。

しかし、家の近くにそうしたショップがないことがほとんどですし、ショップがあったとしても、衛生面の観点から試着はできないといったお店もあります。犬用の靴をネットショップや通販で購入する場合は、素材の他、サイズの説明をしっかり読んでいたければと思います。

最後に、犬の靴選びについてワンポイントをお伝えします。大型犬になればなるほど、後ろ足より前足の方が大きい犬が多いですので、各足のサイズを丁寧に計測することをお忘れないようにお願いいたします。また、靴に慣れるまではどうしても根気のいるものです。

ときに、もういいか、と、靴を履かせるのをあきらめてしまいたくなりますが、それでもいつか必ず愛犬の役に立つと信じて、少しずつほめながらトライしてみてください。一度慣れてしまえば、「靴を履くのが当たり前」というようになりますので。どうかこの記事が、愛犬の健康を守るための靴選びに役立てば幸いです。

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