ファンケルの事をもっと知りたいと思い、定期的に開催されている見学ツアーに申し込みをしました。
今回、私が申し込んだのは、化粧品や健康食品などの基礎研究をしている、総合研究所です。
ファンケルでは、他にも工場見学や店舗での体験ツアーなども定期的に開催していますが、一般の人向けに無料で公開しているのが、誠実で素晴らしいですね
住所:神奈川県横浜市戸塚区上品濃12-13
詳細:https://www.fancl.jp/factory/index.html
JR東戸塚駅の西口から歩いて15分くらいのところに、ファンケル総合研究所はあります。
見学ツアーに申し込んで日程が決まると、駅からの行き方を写真付きで記載したPDFが送られきたので、それに従って特に迷う事もなく到着しました。
ファンケルに到着すると、担当の方が出迎えてくれます。靴カバーをつけて館内に入りました。
1階にはファンケルの製品の数々。1階は写真撮影OKとのことでした。
合計90分ほどです。
製品に関して個人的に一番聞きたかったのが、ファンケルの防腐剤を使っていないということが、具体的にどう良いのか、という点です。
この2つを使った比較実験結果で、
防腐剤ナシのものがきちんと効果が出ること
さらに、防腐剤を使い続ける事で細胞の変化が起こっていることなど、
画像や資料を使って説明され、私が思っていた以上に、防腐剤の肌への影響が大きい事がわかりました。
防腐剤は必要悪というか、配合されていないと化粧品が腐るから、私はあまりこだわっていなかったのですが、防腐剤を使っていない方が、お肌には確実に良いですね....
ファンケル製品を生み出している研究所内の見学では、オフィス内を歩くのですが、従業員の皆さん、挨拶してくれてとても好印象。
研究所というだけあって、実験室だらけです。
施設内ではアルツハイマーを予防する成分の実験も行われていました。
ファンケルの健康食品といえば、私は、昔からDHCと並んで、お手軽に買えるサプリメントというイメージがあります。
ファンケルが出てくる以前は、健康食品=高価、というものだったらしいのですが、消費者が求めやすい価格に抑えたパイオニアが、ファンケルとのこと。
ただ、今は、お手頃な価格のサプリ、健康食品を扱っている会社も多いですよね?
そういう会社とどうファンケルは差別化していくか、というと、
など特性が異なるので、人間の体内で溶けるべきところで溶けて、吸収できるように研究開発をしているそうです。
どんなに良い成分が大量に含まれていても、そもそも体内で吸収できなければ意味がないわけで、
言われてみれば当たり前ですが、ついパッケージに書かれている、○○1000mm配合!などという数字に目が行ってしまいがちだな、と反省です。
機能面だけでなく、お客さんが使い続けやすいように、パッケージやボトルの製造にもこだわっていて、
サプリメントは封を切った後に開けやすいよう切り口に段差をつけたり
60代以上の女性を対象にした化粧品ボトルは、握力が弱くても開けやすいように、また上に手が滑った時でも止まりやすいようにと、
私たちが気づかないところで、ものすごく検証を重ねられている事がわかりました。
こちらが、60代以上の女性を対象にした化粧品の容器。
上の部分が出っ張っているのは、蓋を開けた時の勢いで手がすべらないようにとのことです。
見学ツアーでは、製品化する前の3Dプリンターで作った模型も2パターン触らせてもらいました。
ファンケルの研究所全体、とても居心地のいい雰囲気で、ご本人が引っ越すなど特別な理由がない限り、結婚、出産で会社をやめる女性もほとんどいないとの事。