ココ最近、人気が高まっているのが賃貸不動産経営管理士です。

なぜ人気なのかというと、令和3年の6月から国家資格になったからなんですね。
また、賃貸住宅の管理業務をする事業者は、1人以上の業務管理者=賃貸不動産経営管理士をおかなければいけなくなったので不動産関係で受験する人が増加しています。
賃貸不動産経営管理士は、高度な専門的知識と倫理観を持って業務にあたる賃貸不動産管理に関する専門家です。 令和3年6月から、賃貸住宅の管理業務を行う事業者は、国土交通大臣への登録が必要となり、同時に事務所には1人以上の業務管理者を設置しなければなりません。2021年4月、国交省令により、賃貸不動産経営管理士はこの業務管理者の要件とされる国家資格となりました。
引用:資格概要|賃貸不動産経営管理士|資格の学校TAC[タック]
2022年 賃貸不動産経営管理士の基本情報
受験者の年齢層平均は42歳(2021年)。資格の内容的にも不動産の仕事をしている人が多いです。
宅建士の資格と一緒に取得する人も増えています。
項目 | 詳細 |
---|---|
試験日 | 令和4年11月21日(月)13:00 ~ 15:00(120分間) |
受験料 | 13,200円(税込) |
出題形式 | 四肢択一50問(免除講習修了者は45問) |
受験要件 | 年齢、性別、学歴等に制約なし |
受験申込期間 | 令和4年8月15日~令和4年9月23日 |
合格発表 | 令和5年1月6日(金) |
試験内容 | 区分所有、民法、管理組合に関する運営方法、建築基準法、マンション管理適正化法など |
登録要件 | 賃貸不動産経営管理士試験の合格者で以下の①または②を満たす者 ①管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者 ②その実務の経験を有する者と同等以上の能力を有する者 ※②は実務経験2年とみなす講習の修了をもって代える者等を指す。 |
登録料 | 6,600円(税込) |
賃貸不動産経営管理士の難易度と合格率
賃貸不動産経営管理士の合格率を見るとわかりますが、令和に入ってから難しくなり合格率がどんどん下がっています。

あくまで予想ですが、令和3年の合格点は40点とかなり高いため、2022年以降の試験はもっと合格ラインを下げて、難しい問題が増えると思います。
これは国家資格化したのが大きく、今後も合格率は下がっていき下手すると25%前後まで落ちる可能性もありますね。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成29年(2017年) | 16,624名 | 8,033名 | 48.30% |
平成30年(2018年) | 18,488名 | 9,379名 | 50.70% |
令和元年(2019年) | 23,605名 | 8,698名 | 36.80% |
令和2年(2020年) | 27,338名 | 8,146名 | 29.80% |
令和3年(2021年) | 32,459名 | 10,240名 | 31.50% |
2022年 賃貸不動産経営管理士の試験対策
今までの賃貸不動産経営管理士は、どちらかというと実務よりだったので不動産業務をしている人ならわかる問題が多かったです。
そのあたりが合格点が高い要因だと思いますが、合格点が40点だったことにより、今年の問題は落とすための引っ掛け問題や難問が増えると予想されるので、過去問に載ってないような新しい問題も増えていくかもしれません。
となると、やはり過去問だけでなく、テキストで法律も含めて均等に勉強する必要があります。今までは勉強時間100時間で合格する程度の試験でしたが、勉強範囲が増えたことにより150時間以上は必要になってくるかもしれません。
宅建士試験と一緒に取る
宅建士と賃貸不動産経営管理士のダブルライセンスを狙う人も多いと思います。
試験日時が宅建試験の約1ヶ月後、勉強時間が100時間~150時間ということもあり、宅建試験の翌日から約1ヶ月間、1日3~4時間勉強をすれば合格できる可能性も高いです。
9月ぐらいから賃貸不動産賃貸経営管理士の試験対策を初めたり、宅建士と同時並行で勉強すると頭がパンク・混乱してしまう可能性が高いので、宅建を取得した後に取得したほうが安全だと思います。
宅建士に落ちるとまた300時間の勉強か・・・となりますが、賃貸不動産経営管理士なら仮に落ちても勉強時間は宅建の半分なので間があいてもモチベーションは保ちやすいです。
2022年の賃貸不動産経営管理士の勉強法
2022年の賃貸不動産経営管理士の資格は、問題も難しくなっているため過去問をやっただけでは合格は厳しいかもしれません。
また、ひっかけ問題も出てくると思うので、独学よりも通信講座で学んだほうが合格率は高くなると思います。
いくつか専門の講師がいる通信講座をまとめたので良かったら参考にしてくださいね。
スタディング 賃貸不動産経営管理士講座

累計763名(合格者の声に掲載数)
最新令和3年度219名(合格者の声に掲載数)
スタディングの賃貸不動産経営管理士講座は、宅建士の講師「竹原先生」が講師を務めています。
竹原先生は、港区出身で宅建や行政書士などの講師として20年以上の経験があり、物腰柔らかくわかりやすい説明で人気の先生です。資格本は50冊以上を出版しています。
値段は14,960円と業界最安値ですが、安いからといって薄っぺらいというわけではなく宅建と同様に合格ポイントを的確に説明していました。
新法(賃貸住宅管理業法)にも対応しているので、スタディングだけやっておけば合格ラインまで到達できます。
スタディングの口コミはこちら>>
スタディング 賃貸不動産経営管理士講座の口コミ

賃貸不動産経営管理士テキスト、賃貸住宅管理業者登録の手前まで読みました。住宅宿泊事業法と住宅セーフティネット法は興味深く一気に読めました。
スタディングの無料の解説動画も観て、概要もつかめました。ゼロから最初の一歩!引用:https://twitter.com/



今年、国家資格となった賃貸不動産経営管理士の資格。スタディングで受講を検討。
書物より値段は高いかもしれないが、約1万5千円と他の動画コンテンツを提供している専門業者と比較的して割安。スキマ時間をスマホで、過去問を活用 引用:https://twitter.com/



賃貸不動産経営管理士試験
1ヶ月の勉強だけでは難しかった。
途中でスタディング竹原先生の
講座受講しておいてよかったと思います。
引用:https://twitter.com/
アガルート 賃貸不動産経営管理士試験講座


スタディングの賃貸不動産経営管理士講座は、工藤美香先生が講師を務めます。
総合講義を担当する工藤美香先生は、宅建試験、マンション管理士試験、管理業務主任者試験、賃貸不動産経営管理士試験に独学で一発合格しているので実績は問題ありません。
講義は、スタディングより若干長めですね。
TAC 賃貸不動産経営管理士試験講座


通学して頑張りたい人におすすめです。スマホ環境などデジタル部分はまだ環境整備が遅れているので、通信講座は上記の通信講座より劣る印象です。
教材は、宅建の試験範囲を全て網羅しているので、量は多いですが全分野を平均的に勉強したい人におすすめです。
賃貸不動産経営管理士の免除講習
賃貸不動産経営管理士には、誰でも受けられる免除講習(2万2千円ほど)があるので受けておいたほうが良いと思います。免除講習を受けると5問免除されます。宅建士と違って誰でも講習に参加できます。


免除講習の申込みは、4月の下旬頃から開始され、本講習は1日の映像講習(事前学習が必要)
修了者は、本試験50問より5問が免除されます。
1日の受講で、合格率が5.7%アップすると記載(令和2年度実績)があったので、一発合格するなら講習を受けるのをおすすめします。年々難易度は上がってますし、資格試験は1点毎に何百人、何千人のライバルがいるのでたった1点の意味が大きいのもあり。
免除講習の1日のスケジュール例
- 賃貸管理の意義・役割をめぐる社会状況に関する科目
- 賃貸住宅管理業法に関する科目
- 賃貸不動産経営管理士のあり方に関する科目
- 管理業務の受託に関する科目
~昼食~ - 借主の募集に関する科目
- 賃貸借契約に関する科目
- 管理実務に関する科目
- 建物・設備の知識に関する科目
- 賃貸業への支援業務に関する科目(企画提案、不動産証券化、税金、保険等)
※最終時限に全科目確認テスト(全10問 ○×式)
講習では、18,150円(税込)+テキスト「賃貸不動産管理の知識と実務」4,048円(税込)を購入しなければいけません。
そして事前に、2週間の事前学習が必要なのでわりと手間はかかります。詳細はこちらにあります。
賃貸不動産経営管理士に合格した後
賃貸不動産経営管理士への資格登録は、不動産屋で働いているなら2年以上の実務が求められます。


①管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者
引用:「【国家資格】賃貸不動産経営管理士」の登録手続き-賃貸不動産経営管理士(賃貸不動産における専門家の資格)
②その実務の経験を有する者と同等以上の能力を有する者
※②は実務経験2年とみなす講習(賃貸住宅管理業務に関する実務講習)の修了をもって代える者等を指す。 賃貸住宅管理業務に関する実務講習のお申込みはこちら
もし不動産業で働いてなくても、実務講習を受ければ大丈夫です。
受講料20,000円がかかりますが、自宅に届いた教材で自主学習(18時間)とe-ラーニング(7時間)を受けると修了証が交付されます。かなり大変でお金もかかりますが、国家資格ということで我慢しましょう。
あと、有効期限は5年なので5年毎に8000円を払って更新しないといけません。
賃貸不動産経営管理士が役立つ仕事
賃貸不動産経営管理士だけで独立開業は難しい資格です。
主にマンション施工会社やその下請けに就職の流れが多いですね。ただ、資格自体は国家資格で独占業務ができるようになったので、今後、不動産業界では重宝される資格になるのは間違いありません。
実際の仕事としては、マンションに住む住人で構成された管理組合との折衝やサポートが主な仕事になります。
例えば、マンションの壊れた備品の修理の手配や理事会総会のサポート、マンション修繕の計画や実施管理、住人からのクレーム対応などです。
基本的には、知識がいらない仕事で、住人のクレーム対応を引き受ける仕事のため、中間管理職的な仕事が多いかもしれません。年収は400万前後で大きくは稼げない資格ですが、需要は高まるので持っておいて損はない資格と言えます。