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初めての裁判傍聴!東京高等裁判所の見学に行ってきました

東京高裁へ裁判の傍聴に行ってきました。

知らなかったのですが、裁判って自由に傍聴できるんですね。

予約不要で裁判所へ直接出向き、当日行われる裁判(公開されている法廷)を自分で選んで傍聴できるというシステム。

裁判はもっと敷居が高いものと思っていたので驚きました。

裁判傍聴の事前準備/必要なもの

裁判の傍聴ってどんな準備していけば良いんだろう。

初めてだと気になりますよね。

しかし特別に必要なものはありません。

例えば身分証明書の提示も求められないですし、予約も不要です(傍聴希望者多数の事件では抽選が求められます※後述します)

持っていった方が良いものをあげるとしたら、ノートと筆記用具

裁判傍聴時にメモをとったり、入館後に当日の裁判情報をチェックして気になる裁判をチェックする時に使えます。

なお、法廷ではスマホなどの通信機器の電源はオフにするよう求められます。当然、録音録画は禁止です。

服装

服装の規定はなく、一般傍聴人は自分たち含めカジュアルな恰好をしている人もちらほら。

着用禁止事項はあるのですが、特別な意図がない限り、下記のような着用をする方はいないでしょう。

着用禁止
はちまき、たすき、ゼッケン、腕章、ヘルメットその他これに類する物の着用

東京高等裁判所へ

ということで、裁判所へ向かいました。

赤レンガの法務省の隣が、東京高等裁判所。地裁、家裁、簡易裁判所との合同庁舎になっている大きな建物です。

最寄駅は霞ヶ関駅。駅から出てすぐ裁判所があります。

東京メトロ 霞ヶ関駅(丸の内線、日比谷線、千代田線)徒歩2分
東京メトロ桜田門駅(有楽町線)徒歩3分
東京メトロ 虎ノ門駅(銀座線)徒歩12分
都営地下鉄三田線 内幸町駅/日比谷駅 徒歩10~13分
JR線 有楽町駅/新橋駅 徒歩15分

私は虎ノ門から東京高裁まで歩いていきました。

各省庁が立ち並ぶ霞が関エリアを歩くと気持ちもなんだか高まってきます。

裁判所の前にいたのが、今日のお目当て「参議院選挙 違憲無効訴訟」の原告の方々。

中に伊藤塾(司法試験や司法書士、行政書士などの法律資格講座)の伊藤真塾長もいらっしゃいました。

黄色い虎?きりん?みたいなマスコットはどなたでしょうか?

撮影について

裁判所建物内の撮影は不可です。

建物の入口付近に傍聴券の抽選エリアがあり、そこも撮影禁止。敷地内も建物近くは撮影できないようだったので、敷地外からの撮影に留めました。

傍聴の抽選のために待機

注目度の高い裁判の場合、抽選で傍聴できるか決まります。

裁判は立ち見が禁止されているので、一般傍聴人が多く集まった場合、人数を制限する必要があるんですね。

抽選が行われる裁判かどうか確認する場合

自分の行きたい裁判が抽選が行われるかどうかは事前に確認できます。

各地の裁判所の傍聴券交付情報
https://www.courts.go.jp/courthouse/kengaku/botyo_koufu/index.html

当日抽選し、当選した人には傍聴券が交付されます。

その傍聴券を法廷に入る前に係の方に渡す事になっています。

2022年10月18日の午前中は、以下の2つの事件で抽選が行われました。

①SNSで夫の殺害を依頼したとして殺人未遂の罪に問われている事件の初公判(東京地裁)
②7月選挙無効請求事件の判決言い渡し(東京高裁)

それぞれ10時から始まる裁判で、傍聴券交付(抽選)は9時40分です。

裁判所の入口左右にそれぞれ待機場所が設けられていたのですが、①の事件には多くの人が集まり、注目度の高い裁判だということがわかります。初公判というのも理由かもしれません。

自分が待機していた②にはそれほど多くの人が集まらず、結局、抽選なしで全員が傍聴できることになりました。

抽選は行われませんでしたが、傍聴券が必要な裁判なので、抽選券と引き換えに傍聴券をもらい、裁判所の建物の中へ入ります。

最初、抽選のシステムや仕組みがわからず一度建物内に入ってしまったのですが、建物内の掲示板に傍聴券交付情報が貼ってあるのをみて再度外に出て、傍聴券の交付を待ちました。

ここの流れをまとめておきます。

  • 傍聴したい裁判が傍聴券が必要かどうかHPで調べる
  • 該当したら、建物の入口近くにある交付所で抽選を待つ
  • 抽選に当たったら(または抽選がなくなり全員が傍聴できることになったら)傍聴券を受け取る
  • 建物内に入る
  • 法廷に入廷する際、傍聴券を係員に渡す

抽選前に一度建物内に入ってしまっても、再び外に出て待機すれば良いので問題はありません。入館時にセキュリティチェックがあるので、2度受けることになりますがw

なお、有名人が起こした事件等では傍聴希望者が多くなるので傍聴券の交付場所が裁判所敷地外になることがあります。

例えば2020年の沢尻エリカさんが起訴された初公判では、隣接する日比谷公園で傍聴整理券が交付されました。その時の裁判傍聴券の倍率は過去最高の330倍だったそうです。

いよいよ法廷へ

10時開始の裁判で5分~10分くらい前に法廷に入りました。入口前で受け取った傍聴券を係の方に渡してから中へ入ります。

抽選がなく傍聴券不要の裁判の場合は、傍聴券なしでそのまま法廷に入ります。

入口に近い席が報道陣用で、後方には報道用のカメラがありました。

10時になり裁判官たちが入廷。

全員起立し着席します。

その後、報道用カメラの2分間の撮影許可を裁判長が与え、カメラが回っていました。

1分経過、あと30秒・・・とカウントダウンが行われ、撮影終了後裁判開始です。

この2分間の撮影ですが、世間的に注目度の高い裁判では、ニュース用に裁判官のみ映る法廷内の映像を流すために撮影されているようです。撮影規定で、裁判官全員着席後の2分以内と決められているのだとか。

もちろん一般傍聴人の私たちは録画録音は禁止です。

撮影後、開廷宣告が行われ、判決が言い渡されました。

自分が傍聴した裁判は、いわゆる一票の格差が問題になっている選挙の無効を求めるもので、判決は以下のようなものです。

7月の参院選を無効とする訴えは棄却
ただ、1票の価値に最大で3.03倍の格差があったことは「違憲状態」

今月14日に行われた大阪高裁に続き、違憲状態との判決が出ました。

報道陣の方は、裁判長が判決文を読んでいる最中に次々と法廷を出て行ったのは、ニュースに間に合わせるためでしょうか。

法廷は裁判中も出入り自由です。

実際の報道↓

自分の傍聴したものは、判決公判なので裁判長が主文と判決理由を読み上げる短いものでした。

法廷を出たのも開始から10分~15分後。

初めての裁判傍聴はあっという間でしたが、最近「法」について学び始めたこともあり、また傍聴をしに裁判所へ訪れたいと思います。

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